<逢魔堂経営陣プロフィール+α>
『逢魔夜行鬼影』(逢魔堂堂主兼製造鍛冶屋)
『逢魔堂』を管理している鬼。かつて京都比叡山の奥地にて開いた鬼門から漏れ出した冥府の力の欠片であり、冥府に蠢く百鬼夜行が織り成す鬼々の影として成立しているユニーク妖怪。概念妖ではあるものの、成立元がはっきりとしている為、種族もその成立元と同じで冥府の獄卒鬼。
地上と冥府の狭間で成立した力の欠片である為、そこまで大した力は持たないが、本体となる冥界における獄卒鬼の概念としての力と地上に漏れ出た百鬼夜行の力で現世と幽世の狭間を部分的に行き来できるだけでなく、様々な妖怪の力が部分的に使える為、一本だたらの様な鍛冶技術を有して甲冑が作れたり、土蜘蛛の様な裁縫技術を有して衣装を作れたりと、コスプレを始めとした衣類や細かな道具の製作などが出来て意外と万能。
また、能力的には人間に近いが故に体構造もほぼ人間と変わらず、精密検査でも見分けが付かないレベルで近似している事から、逢魔堂の管理書類は全てこの鬼の名義で纏められていたりもする(地上用は戸籍の存在する幼名表記)。
尚、冥界における逢魔堂は法人格も取得している財閥直下の大企業だが、日本国における『逢魔堂:地上本店』は個別の個人店舗扱いなので法人格はなく、鬼影も日本国においてはただの個人事業主だったりする。
また、製造鍛冶屋とはいうが、実際の職種は雷法師と錬金術師であり、一般的にイメージされる鍛冶屋でもない。二つ名は『銀鏡(銀メッキ)』。
―――
『咏柩』(スポンサー兼総合クリエイター兼技術顧問の主賓客卿)
『逢魔堂』の技術顧問であり、『白川財閥』の主賓でもある客卿。
鬼族にしては珍しく地上の技術と文明形態に明るい鬼であり、絵師にして、小説家にして、技術者でもあるという割と謎な存在。最近はVirtual_factorとして活動しつつ、Virtual_Acolyte_EL_fearという存在を造り出して機械技術に傾倒していたりもする。ついでに言うと、鬼影の雷法術と錬金術の師匠でもある。二つ名は『稀石』。
種族は戦鬼であり、広義的に言えば黄泉戦の一柱に当たる大妖怪。
純粋な鬼の妖怪ではあるが、国津神として土地神の権能も保有しており、そちらの名前は『黄泉津荒魂之山城守(よもつあらたまのやましろのもり)』である。
所在は京都神山の上空にある霊域の神社にあるが、引き篭もりなので表には滅多に顔を出す事が無く、技術顧問と言っても基本的にはデータと資料を納品するだけだったりする。
サークル『現夢過幻』の主でもあり、「地の文」を含む『永闇』シリーズの作者なのだが、実質的な職業としては神秘学者である為、神話系の事象に強く、『逢魔堂』の神話系物全般の作成を担当していたりもする。
また、読文のみではあるものの、十ヶ国語の意訳が可能なデミデカリンガルでもある為、逢魔堂における古書の翻訳原稿を記しているのも彼女。
ちなみに彼女のネットでのキメラ口調は純粋に荒魂であるが故に口調が安定しないのを上記の鬼影と下記の鈴音をモデルにキャラ付けして無理矢理安定させているからだったりする。
―――
『白川伯王鈴音』(宗主兼マスコット)
『逢魔堂』の宗主会社である『白川バイオテクノロジーズ』のCEOにして、冥界に存在する『白川財閥』と呼ばれる財閥の総帥(冥界における『逢魔堂』はこの『白川財閥』が経営する巨大複合企業の一つである)。
種族としては鬼神の一種で、風神と雷神を従える天神と呼ばれる鬼神であり、分類としては閻魔の一柱。司るのは罪と罰。
冥界に財閥を持つが本人の所在は高天原であり、上記の咏柩と同じく、どちらにせよ滅多に地上には出てこない。
『逢魔堂』……、というか『白川財閥』全体でマスコットキャラクター扱いされており、『白川財閥』の系列店ではほぼ確実に何らかのキャラクターとして登場する財閥全体の顔役(本HPの各所おいて文章体で話しているのも彼女)。
そして、逢魔堂の閉店時に流れる童謡「通りゃんせ」において語られている天神にして鬼神というのもまた、彼女の事である。
―――
+α「天梯の鴉天狗と宇治・城陽の雑多妖怪」
一般的な天狗においての有名処と言えば、鞍馬山に棲む『鞍馬天狗(くらまてんぐ)』と呼ばれる大天狗だろうが、逢魔堂にはその大天狗と比べても引けを取らない大天狗との縁が一つある。それが『天梯天狗(てんだいてんぐ)』と呼ばれる、京都天梯山に祀られる大天狗である。そして、それが逢魔堂とどう関係あるのかと言われると……、ぶっちゃけ鈴音の育て親である。
その為、鈴音の降臨地と咏柩の所在が重なる神山上空あたりにはその従者である人語を話す鴉や鴉天狗がうろついている事があるだけでなく、逢魔堂地上店の周辺にもその末端らしき大鴉が稀にうろついていたりする為、少し注意が必要となる(知能は高いので人に危害を加える事はない筈だが、末端はあくまで動物の範囲なので刺激すると危険である)。
また、その他、宇治・城陽方面には世間慣れした雑多妖怪がかなり沢山おり、それらが周囲の人間や動物に紛れてやってくる事もあるので、それも一応注意されたし。
尚、上記の人物達は、逢魔堂のマスコットキャラクターとしても扱う為、店内でそれらしいマスコットキャラクターを見かけたら、「あぁ、これがそうか」と納得して頂けると幸いである。
戻る